か(13)

風台風(かぜたいふう)
雨は多くないが、風が強かった台風を後からいう言葉。
紙子紙(かみこがみ)
紙子を仕立てるのに用いる紙。柿渋を引き、揉んで柔らかにしたつぎあわせの厚紙。西鶴諸国ばなし「七人の客いづれも――の袖をつらね」
紙屋紙(かみやがみ)
平安時代、京都紙屋院で漉いた上質の紙。後には紙屋院で反故をすきかえしたので、宿紙・薄墨紙・水雲紙といった。綸旨を書くのに用いたので綸旨紙ともいう。こうやがみ。かんやがみ。
観音観(かんのんかん)
極楽浄土における観世音菩薩の身相を心に観じ念うこと。
紙屋紙(かんやがみ)
→かみやがみ。源氏物語(蓬生)「うるはしき――」
機械機(きかいばた)
→機械織機(おりき)に同じ。
金鍍金(きんめっき)
金でめっきすること。普通には電気鍍金法を用い、電解液としては金シアン化カリウムを用いる。装飾用のほか、電気機器類に利用。
口利口(くちりこう)
口先のうまいこと。また、その人。口巧者。浄、生玉心中「この期に成りても――後を見せぬはつはものなり」
劇中劇(げきちゅうげき)
劇の一場面として演ぜられる他の劇。
高声高(こうしょうだか)
声高の意を強めた語。こわだか。狂、長光「わたくしはいなか者でなにを申せども――に御ざるによって」
紙屋紙(こうやがみ)
カミヤガミの音便。枕草子(136)「蔵人所の――ひきかさねて」
刻一刻(こくいっこく)
時間のたつに従って。次第次第に。「――と容態が悪化する」
粉白粉(こなおしろい)
粉の状態をした白粉。